カドゥルガ地区の坂道に寄り添うように建つソコルル・メフメト・パシャ・モスクは、コンスタンティノープルの競馬場から徒歩10分足らずの場所にあり、ミマール・シナンの作品のなかでも特にひっそりとした名品です。大宰相ソコルル・メフメト・パシャと、その妻でセリム2世の娘イスミハン・スルタンのために、ビザンツ時代の教会跡に1571〜1572年に完成しました。小さな礼拝室には、市内でも指折りの美しいイズニク・タイルと、メッカから運ばれたカーバの黒石の破片があります。礼拝時間以外は入場無料で、所要は20〜30分ほどです。
見どころ

礼拝室
シナンは六角形の土台の上に直径13mのドームを架け、四隅を四つの半ドームで支えました。空間は親密で、柱に支えられた側面の回廊から入口上の回廊まで、全体を一目で見渡せます。

ミフラーブの壁
メッカの方角を向く壁は、青・赤・緑の花を描いたイズニク・タイルで覆われ、青地に白い文字の書道の帯が横切り、その上に色ガラスの窓が並びます。白大理石のミンバル(説教壇)は円錐形の屋根までタイルで覆われており、珍しい例です。
カーバの黒石の破片
カーバの黒石の小さな破片が建物のなかにはめ込まれています。正面入口の上の金メッキの真鍮の枠のなか、そしてミフラーブとミンバルの上です。小さくて見逃しやすいので、管理人に場所を尋ねてみてください。

二層の中庭
傾斜地に合わせて、シナンは通りに面した店舗の上に中庭を築きました。入口は丸天井の階段で、上がると清めの泉の正面に出ます。かつてのマドラサの小部屋が小さなドームをのせて中庭を囲み、隣の墓地には彫刻の施されたオスマン朝の墓碑が残っています。入口の上や回廊の天井の下に残る、建築当初の絵付けの跡にも注目してください。
実用情報
ワンポイントアドバイス
入場は無料で、予約は不要です。モスクは一日5回の礼拝の間と、金曜は正午の礼拝が終わるまで見学できません。大通りから離れているため、礼拝と礼拝の間は施錠されていることもあります。扉が開いている礼拝の直後に訪れるのがおすすめです。服装は、男女とも肩と膝を覆い、女性は髪を覆い、入口で靴を脱ぎます。カドゥルガの通りは急で石畳なので、歩きやすい靴で行きましょう。情報は2026年10月に確認したものです。見学のルールはガイド記事「イスタンブルでモスクを見学するには」をご覧ください。
アクセス
Küçük Ayasofya Mahallesi, Şehit Mehmet Paşa Yokuşu 15, 34122 Fatih, Istanbul. トラムT1線のスルタンアフメット駅から徒歩約10分です。競馬場に沿って南へ進み、シェヒト・メフメト・パシャ坂(Şehit Mehmet Paşa Yokuşu)を下ります。 ブルーモスクからは徒歩5〜10分です。ガイド記事「スルタンアフメット」で、主要な名所との位置関係がわかります。
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